ほんとうにあった怖い話

怖い話をまとめて紹介するブログ[心霊写真][怖い話][全国心霊スポット][呪いの動画]等の情報。あなたはこのパンドラの箱を開けますか? ※あなたが体験した怖い話も募集しております。

    怖い話をまとめて紹介するブログ[心霊写真][怖い話][全国心霊スポット][呪いの動画]等の情報。あなたはこのパンドラの箱を開けますか? ※あなたが体験した怖い話も募集しております。

    カテゴリ: 厳選 ほん怖

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    94 :本当にあった怖い名無し :2006/12/24(日) 21:02:12 ID:2V35za2P0
    1年位前の話。俺には普通に可愛い彼女がいた。 
    大学2年の頃だけど、周りには彼女いない奴も割りと多くて、
    俺はちょっと優越感とか感じてた。(言いふらしたりはしなかったけど)
    彼女のことはそれなりに大事にしてたと思う。 

    俺は実家から通いで、一時間くらいかけて大学に行ってるんだけど、 
    面倒臭いから、下宿住まいの連れの家に泊まることの方が多かった。
    彼女も実家組だったから、彼女の家には行ったことなかったんだけど、 
    10月か11月のある時に、はじめて彼女の家に行けることになった。 
    彼女の家は母親と二人暮らしで、その時は母親が出張とかで、泊まっても大丈夫ということだった。 
    彼女の料理が美味かったこととか、家の中がきれいなこととかにびびって、まぁ色々あって彼女の部屋で寝た。 


    95 :本当にあった怖い名無し :2006/12/24(日) 21:02:54 ID:2V35za2P0
    で、次の日、起きたら彼女が消えてた。 
    女の子向けのシングルで小さいベッドだったけど、
    俺も男にしてはかなり小さい方だし、狭いけど寝れないことはなかったんで、二人で寝たんだけど、
    やっぱり狭くてどっか別の場所で寝ちゃったのかなーとか、ちょっと罪悪感を覚えながら彼女のことを探した。

    けど、見つからなかった。
    家っていってもマンションだし、LDK+3部屋位しかない。 
    彼女の母親の寝室とかも、やべーって思いつつ探したんだけどいなくて、途中からどんどん焦り出して本気で困った。
    コンビニとかに朝ごはんを買いに行ってるのかも、と思い直して待ってたけど、
    12時すぎても帰ってこない。(俺が起きたのは8時か9時位だった)
    携帯も昨日着てたパジャマも彼女の部屋にあった。 
    彼女の母親が帰ってきたらどうしようというのもあって、結局そのまま帰った。 
    鍵は掛けられるわけないから開けっ放しで。

    で、次の日、学校の帰りに、よく泊めて貰う奴のアパートに行った。 
    ここではYにしとくけど、こいつとは小学校低学年からの仲で、こいつには彼女がいなかった。
    そんな相手に俺は、のろけの様なものから彼女の愚痴まで、酒を持ち込んではよく話してた。 
    内心嫌だったのかもしれないが、Yはそういうのをちゃんと聞いてくれるいい奴だった。 


    96 :本当にあった怖い名無し :2006/12/24(日) 21:03:25 ID:2V35za2P0
    俺はちょっと多めに酒を買って、いつもののりで昨日のことを話した。 
    いい加減にしろって感じだよなーという軽い感じのニュアンスを持たせつつ。 
    だけど、Yは俺の話が終わらないうちに、凄い勢いで「何で俺に言った!?」って言ってきた。
    こっちがびびるっつー話なんだけど、その顔がマジでやばかった。 
    何かブルブル震えてるし。(プルプルよりブルブルって感じだと思う)
    何?何でこいつこんな大げさにびびってんの?とか思って、俺は???ってなって、 
    とにかくYを落ち着かせないと、と思った。
    今思うと、俺もYにあてられてパニくってたのかもしれないけど。 

    んで、「まぁとにかく落ち着けよ、何でそんなにびびってんだ?」って、なるべく優しく尋ねたんだけど、Yは、
    「ごめんごめん、マジ、マジでごめん。お前とは友達だけど無理無理無理無理これは無理だわ。 
     ごめんな、ほんとごめん。悪いけど帰ってくれ。ごめん」 
    みたいなことを言いながら、俺を部屋から追い出した。 
    「はぁ?何言ってんの、ふざけんな」とか俺ももちろん言ったんだけど、 
    Yはとにかくごめんとかずーっと繰り返し言いまくってて、俺の言ってることを聞くつもりはないみたいだった。
    結局、外まで押されてバタン、ガチャガチャっつってドアを閉められた。 
    音からしてチェーンをかけたのが分かった。普段はチェーンまではかけない奴なのに。 
    無理やり出されたもんだから靴もちゃんと履けてなくて、外は寒いし、
    俺はポカーンてした後、一気に腹が立ってきた。
    直ぐ携帯に電話を掛けたんだけど、Yは出やがらねぇ。 
    何回か掛けたんだけど、途中で電源を切ったっぽい。
    ますますムカついて、Yの部屋のドアを思いっきり蹴った後、どうしようもないからマック寄って帰った。 


    97 :本当にあった怖い名無し :2006/12/24(日) 21:04:05 ID:2V35za2P0
    その後、彼女にメールとか電話とかもちろんしまくったし、
    彼女と仲良かった子とかにも話を聞きに行ったりしたんだけど、彼女は行方不明になったっぽい。 
    どうも、俺が彼女の部屋に泊まった日に失踪したみたいなんだけど、それは何か怖くて警察とかにも言えなかった。
    彼氏ってことで色々聞かれたけど、
    俺の知らないところで別に彼氏がいたりとかしてて、(しかも彼女の母親に紹介済みorz) 
    逆に疑われるようなことにはならなかった。
    ただ、警察はマジ怖かったけど。 

    Yが何にびびってたのか分からなくて、それがすげぇ怖い。 
    あれからYのとこには行ってない。っていうか行かせてくれなかった。 
    学校で会っても半分無視みたいな感じで交流なくなってたし。 
    ていうかYも、それからちょっとたってどっか行った。
    誰も行き先を知らないらしいんだけど、パソコンに『だれもさがすな』ってデータが残ってたらしい。
    よく知らないけど。

    この前にも身近な人が行方不明になったことが何回かあって正直怖い。 
    次は俺に何かあるんじゃないかって。

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    779 :1/3 :2006/12/10(日) 20:22:47 ID:Up20uHh70
    伯父さんは地元の病院で精神科医・・・というより、
    『薬とかの治療で治せない患者さんの話し相手になって、症状を精神的な面から改善させる』みたいな仕事をしてた。
    カウンセラーって言葉を使えばわかりやすいかな。 
    親父とは二人っきりの兄弟ってこともあったんだろうけど仲が良くて、
    よくうちに遊びに来ては、まだ小学校1、2年くらいだった俺と遊んでくれたり、
    やっぱお医者様だから羽振り良かったのか、お小遣いくれたりして本当大好きな伯父さんだった。 

    で、その伯父さんに最後に会った時のこと。 
    今から4年前の冬休み。だからちょうど時期的には今頃だな。 
    その年の4月から地元を出て札幌の高校に行っていた俺は、
    母さんから「××さん(伯父さん)も来るから、お正月くらい帰ってきなよ」って言われてて、
    どーせ大掃除手伝わされるんだろマンドクセとか思いながらも、
    母さんの栗きんとんと伯父(およびお年玉)目当てに、久しぶりに帰省してきた。 

    伯父さんはいつものように客間に泊まってたんだけど、挨拶しに行ってまずびっくりした。 
    俺の記憶の中の伯父さんは、
    やせ気味の貧乏神ライクな親父と対照的に、100キロくらいありそうな縦も横もでっかい人だったんだが、
    それが親父以上にガリガリになってた。 
    髪もぼっさぼさで、ものごっつアウトローな感じに。 
    まあ、その時は「どーしたの伯父さん。めっちゃかっこよくなってんじゃん」とか言って笑ってたけど。 

    その夜、飯食ったあとに、なんか解らんけど親父が風呂行って、母さんが台所に引っ込んでーって、 
    居間で俺と伯父さんだけになった。
    最初は昔話とか『おまえ札幌でちゃんとやってるか』的なこと聞かれたりとか、ふつーに話してたんだけど、
    ふと伯父さん真顔になって、「今、子供の声聞こえたか?」って。
    伯父さんは酒ダメだったし、別にふざけてるとか俺を脅かそうってわけでもないっぽい雰囲気だったので、 
    ちょっと怖くなりながらも(当然ながら我が家で最年少は俺)「聞こえんかったよ」って言うと、
    「そうか、やっぱりな・・・」って哀しそうな顔でこんな風に言うんだよ。
    「伯父さんさ、最近聞こえるんだよ。どこにいても、子供の声がいろいろ命令して来るんだよ」 


    780 :2/3 :2006/12/10(日) 20:24:31 ID:Up20uHh70
    伯父さんの仕事は前述の通りなんだけど、
    その病院ってのが医療施設というより、もはや『本気で重症な奴の隔離場』みたいなとこで、
    建ってるのは山の中だし、窓には全部鉄格子がはめてあるようなとこなんだよ。
    いつか患者が逃げたってニュースやってたから、それでテレビに出たのを見た人もいるかも。 
    それで、そのカウンセラーの仕事自体も紙一重なところがあって、電波が移るっていうの? 
    あんまし真面目な人だと、電波さんの話をちゃんと聞きすぎて、
    影響受けて自分もいろいろ支障をきたしちゃったり、ってこともよくあるらしい。 
    伯父さんの話だと、同僚の女の人が一人「音波が脳に刺さるのが見えてきた」とか言って、
    自分ちで首吊っちゃったってことが、その頃あったんだって。
    他にもいろいろ話してくれたけど、『音波が脳に刺さる』ってフレーズだけやたら印象に残ってる。 
    「俺もそろそろかなぁ」って伯父さん、空元気ってのとも違う感じで、妙に楽しそうに笑ってたよ。 

    で、伯父さんおもむろにテーブルにあがってたみかん掴んでさ、「見えるか?」って。 
    「何が?」
    「くっつき虫(だったか)だよ。ほら、またにゅるにゅる出てきてるだろ。
     白いのにゅるにゅるうごめいてるだろ・・・何食べようとしてもこいつら出てくんだよ。
     食ったら身体乗っ取られちゃうよ」
    伯父さんがここまで痩せた理由もそれだったという。ろくに飯も食えてないっつってた。 
    近頃は寝るのもつらいとも言ってた。寝てる伯父さんを、天井から誰かが見てるんだって。 
    最後に「ごめんな」って言って、伯父さんは居間を出て行った。 
    でも、そういえばその時はまだ、俺は伯父さんが怖い話をして脅かしてやろうとしたんだと思ってた。 

    次の日、家族の誰も起きる前に伯父さんは帰ったらしい。 
    布団も片づけてなくて、本当に着の身着のまま、まるで何かから逃げるように。 
    母さんの話では、その後は電話とかしても全然つながらなくなっちゃったらしい。 


    781 :3/3 :2006/12/10(日) 20:25:27 ID:Up20uHh70
    その一ヶ月くらい後に、伯父さんは事故で亡くなった。 
    中央分離帯に突っ込んだらしいんだけど、葬式の時、親戚からこんな話を聞いた。
    伯父さんは自殺だったんじゃないかって。 
    見てた人が証言したらしいんだけど、
    伯父さんの車、地面が凍ってたわけでもない道路で今までまっすぐ走ってたのを、
    急に自分から分離帯に突っ込んだそうだ。 
    よく解らないんだけど、そーいうのを勉強してる専門家なら、
    自分がそろそろやばいってこととかもわかるもんなのかね。
    なら伯父さん、自分がイッちゃう前に、最後に親父やお袋や俺に会いに来てくれて、
    それで廃人になる前に自分で命を絶ったのかなー・・・なんてさ。 

    ま、それで終わってれば綺麗な話なんだけどさ、
    親父が葬式の後、帰りの車でぽつりと、
    「そういや、アレは事故の前の日だったんだな。夜中に留守電入ってて、それが兄貴だったんだよ。 
     なんか気持ち悪くて消しちゃったんだけど、あの病院って子供もいるのかな」 
    親父の話だと、伯父さんのメッセージは酔ったような声でたった一言、
    『俺、命令されちゃったよ』
    それで、その声に隠れるように、子供っぽい声が何人も『死ね』『死ね』っつってたらしい。 
    そんな兄が死んだのネタに怖い話するような局面でもないし、本当のことなんだろうけど・・・ 
    親父は今も元気なので、別に電波受信したりはしてないようですが。

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    91 :1 :2006/08/28(月) 00:35:25 ID:isTFzW+T0
    数年前の学生時代、私は生活が苦しくて自給1400円のパブでバイトをしました。
    その時の常連で、間宮さん(偽名34 歳)という男性がいました。
    間宮さんは非常に温厚でまじめ(らしい)で、34歳という年齢にもかかわらず女性と殆ど縁がなく、
    仕事だけできてしまった方です。 
    彼は店には殆ど毎日くるようになり、店のスタッフやママも、彼を愛称マーちゃんと呼ぶようになりました。 
    ともかく彼はやさしいので、店のスタッフの男だろうが女だろうがみんなにも飲み物を勧めたり、
    どんな話でも笑って聞いたり、ギャグを言ったりしていたので、
    あからさまに嫌な客もいる中でも、彼が来ると安心するといった存在でした。 

    そんなマーちゃんのお目当ては恵子さんでした。 
    恵子さんは離婚していて子供が2人いました。 
    恵子さんの元夫は、横暴で激しいやきもちや焼きで暴力が絶えず、相当精神的に参って逃げるように別居、
    やっと昨年協議離婚に至ったという話も、よく本人から聞かされました。 
    最近になって居場所を突き止められ、恵子さんが「逃げたい・・・怖い」ということを漏らしていました。
    もちろん、毎晩マーちゃんと一緒に帰る姿なんぞを目撃されたら殺される・・・そんな恐怖に怯えていました。 


    92 :2 :2006/08/28(月) 00:40:23 ID:isTFzW+T0
    そんな中でも恵子さんとマーちゃんがやっと入籍し、お店でお祝いをしました。 
    そして私も卒業も間近になりパブを辞め、普通のOLとして働くようになりました。 

    しかし、その年の秋。新聞を見ると、私は悲鳴を上げました。
    恵子さんの本名が新聞に出ているではありませんか。
    しかも死亡記事。あの恵子さん?まさか?!山中で事故死。遺体で発見って・・・まさか・・まさか・・・ 
    私はピンときました。事故死を装って、あの凶暴な元夫が殺したのだろう。
    夫婦喧嘩で背骨を折られ、暫く入院したこともあると言ってたし、とにかく異常な人間です。 
    それに、あんな場所に落ちるわけがない。これは間違いない。

    マーちゃんと連絡を取ると、彼は相当ショックで落ち込んでおり、食事もろくに取れないという状態でした。 
    それでも私の顔を見ると、無理に元気そうにして車を走らせました。 
    「マーちゃん・・・警察に電話するね。事故死は変。事件で捜査してもらう。あの男に決まってるし。どう考えても」
    「そうだね。頼む」 

    車はどんどん深い森に入り、ひっそりとした廃棄場近くの森に来ました。
    そしてエンジン音が止まりました。
    まさか、ここで自殺したいの??道づれだけは嫌ぁぁあああ
    心臓の動悸が高まり、マーちゃんを落ち着かせようと、いきなり笑い話をしたり必死でした。
    20分くらいその静まった森に車を止めて、二人で他愛ない話をして、
    『とにかく変な気は起こさず帰ろう』という説得をして、なんとか町に戻りました。


    93 :3 :2006/08/28(月) 00:43:15 ID:isTFzW+T0
    それからマーちゃんから何回か連絡はあったのですが、
    また変な気を起こして道ずれにでもされたら・・・という恐怖もあって、
    「忙しくて会えなくてごめんねぇ。頑張ってよ。今、警察も事件で捜査してくれてる」 
    という内容のことを言って、会うのを断りました。
    実際、私もなれない仕事に疲れて、朝の新聞にも目を通さないという毎日でした。 
    たまに息抜きに、バイトしていたそこの店にカラオケしに行くことはありました。 

    年が明けて冬、店のママから電話がありました。 
    『それはそうと、とうとう捕まったねぇ。あの男が。私もなんだか怪しいと思ってたよ』


    94 :4 :2006/08/28(月) 00:50:14 ID:isTFzW+T0
    「あの男捕まって当然でしょう。あんな異常者。
     別れて良かったけど、まさか、そこまで執念深く追跡してたとは・・・
     マーちゃんが可哀想だね」
    『はぁ???捕まったのは間宮だよ』

    翌日、保険金目的の殺人だと知った時は、足ががくがく震えショックで会社を休みました。 


    95 :本当にあった怖い名無し :2006/08/28(月) 01:08:21 ID:h2nFKnUH0
    >>91-94 GJ! 
    >「マーちゃん・・・警察に電話するね。 
    >車はどんどん深い森に入り 

    この辺り、洒落になってない気が・・・・ 


    96 :4 :2006/08/28(月) 01:19:54 ID:isTFzW+T0
    >>95 
    レスありがとうございます。
    実はマーちゃんが人気のない林道をくねくね入り、廃棄場(すいません焼却場だったかも)に着いた時、
    死にそうに怖かったですね。
    ここで叫ぼうが、ふたりで死んでも、こんな山の中誰も来ないですから。


    98 :4 :2006/08/28(月) 01:56:33 ID:isTFzW+T0
    恵子さんには娘さんが二人いました。
    ひとりは高校を卒業して大阪に就職が決まって、家を出た時に入籍したのは知っています。 
    恵子さんはまだ37歳という若さでした。
    下の娘さんは元夫が引き取ったようです。 

    あまり話しの上手な人ではなかったけど、
    「卒業したら、ちゃんと昼の仕事だけはまじめにやらんとあかんよ。若い子がいつまでも水商売してたらあかん」 
    と、ぽつっと言ってました。 

    あの時、変だな・・・と思ったのは、恵子さんの死んだ状況をマーちゃんがよく知っていたのです。
    顔が紫に変色してだの、腫れ上がって誰だかわからないだの・・・


    103 :本当にあった怖い名無し :2006/08/28(月) 02:19:28 ID:isTFzW+T0
    すいません番号がそのままついてましたね^^;; 

    普段はとても活発な人でした。
    夜の商売してるとは思えないほど、地域活動や、何かスポーツの団体でも選手で活躍してたみたいです。 
    ただ、男運のなかった人ですね。
    娘さんたちが大きかったので、少しは救われましたが。

    その後は知らないんです・・・悲しいかな。本名だけは知ってたけど。 
    恵子さんは高知の出身だったですが、いつも大阪弁でしゃべってましたねぇ・・・

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    459 :本当にあった怖い名無し :2006/03/21(火) 23:58:04 ID:i34DVyf+0
    俺が大学生の頃の話。

    熊本大学なんだが、大学の周りには竜田山があって、その山道には霊園があった。
    当時、俺は学園祭実行委員会だったから、
    授業が終わる夕方から夜の11時くらいまで、大学の周辺の食堂とかからカンパをもらいに先輩と出回りをしていた。

    学園祭まであと3日、その日の晩のことだった。
    この日は先輩と別行動で、俺は竜田山の麓にあるR食堂(今でも営業中なのでイニシャル)にカンパをもらいに行っていた。
    その帰り、霊園を通りかかっているとき、霊園の中に人影が見えた。
    俺は人一倍怖がりなので、『あれは見間違いだ』と頭の中で繰り返し、足早に山を下っていった。 

    翌日、先輩にそのことを話すと、先輩自身もその人影を見たというのだ。 
    しかも、先輩が「それは老婆だ」とまで言い切った。 
    そんな会話を二人でしていると、他の連中が興味津々に話に加わってきた。
    もともと実行委員会をやるようなお祭り騒ぎが大好きな連中だから、その日の夜、肝試しをすることになった。


    461 :459 :2006/03/22(水) 00:16:18 ID:FOSTnsnL0
    午後11時、俺たちは6人でその霊園までライトを持ってハイクをした。 
    案の定、やはりそこには人影があり、それまでは饒舌だった他のメンバーも言葉を失った。
    確かにそこにいるのは一人の老婆だ。しかし、なぜ墓場に? 
    俺たちは不自然でないように、あくまでも山を登りにきただけであるかのように、
    霊園にはそれ以上目をやらずに別の会話を始めた。 
    すると、その老婆が近寄ってきた。
    「あんたら、わしんこと見にきたっちゃな?霊て思てから」
    皆絶句した。俺は何がなんだか分からなくなっていた。
    ようやく仲間の一人が、「すいません!」と上ずり声で謝っていた。 

    老婆はしばらく俺らに説教をしたあと最後に、
    「わしはな、去年、夫ば殺されたっちゃげな。
     あんたらみたいな大学生が学園祭前に浮かれて、酒ば飲んじから車ば運転してからの。夫ば轢いたった!」
    老婆は涙声で俺らに向かって怒鳴った。俺らは何も言えなかった。 
    老婆は続けて、
    「ちょうど今ぐらいの時間じゃ、夫が殺されたんは。
     んでな、夫がよう夢に出てきて、『あの山ば通る糞ガキどもば呪い殺してやる』って言うもんじゃけんが、
     わしは夫が墓から出てさらかんように、こうやって学園祭前は墓ば見とるげな」 

    俺たちは墓に手を合わせて、その日は解散した。

    このページのトップヘ